注文 大日本戸山流居合道/森永清/閑院純仁序文/非売品/陸軍武道の精華でありかつその貴重な遺産である/技法と共に旧軍精神の伝統を正しく伝える

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大日本戸山流居合道/森永清/閑院純仁序文/非売品/陸軍武道の精華でありかつその貴重な遺産である/技法と共に旧軍精神の伝統を正しく伝える

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大日本戸山流居合道/森永清/閑院純仁序文/非売品/陸軍武道の精華でありかつその貴重な遺産である/技法と共に旧軍精神の伝統を正しく伝える

年度不明 180ページ 10数ページでの線引きあり。非売品ですので部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

二年程前、子供達に居合、剣道を教えるかたわら、これが最後と思って書いた『戸山流 居合道』をもとに、再度書き直すことになった。

幸なことに、戸山流を本格的に自ら習い、後の世にもしっかりしたものを伝え残そうと いう気運が出て来たからである。 私も身体が思うように、いう事をきかなくなったが、今年五月に、京都府田辺町の村井道 場で、現在も戸山流を続けている幹部、指導者を集めて講習会をやったとき、気のつくか ぎり、こまぐと説明したつもりだ。

これらをも含めて、後の世の人に解り易く、書いて残しておけば、私のこれまでの研究が 本當にお役に立つ事になる。
私の長い経験で、戸山流は実戰武道としてその実力と真価を秘めており、今のスポーツ 剣道をやっている人達が、これを併せ練磨すれば確実に強くなる。また、この居合だけで も長く続けて居れば、必ず心身の鍛錬になり、平常心が日々に養われて、いざというとき、 立派に社会の為に働ける日本人になれると信じている。

皆さんがまず卒先垂範を示し、その上さらに研究心を深めて、戸山流居合道を発展させ て貰いたい。そして後につゞく青少年をよく指導して、戸山流を伝え遺して貰う事を、心 に深く念願している。
昭和五十六年八月
森永清一
八十四才


森永清先生は立派な武人であった。 戰前、戰時中は帝国陸軍將校として見事にその職責を果され、戦後の激変する世相の中にあ って敢て盗泉の水を飲まずの文字通りに生活され、大日本武德會が再興されるやその常任理事、 剣道専門委員に、更には副会長に推され、武道を通じて日本精神の鼓吹に力められた。 「質素にして朴訥な日常生活は温厚にして篤實な風貌として外部に現れ、剣道の奥儀を極めら れた素振り等寸毫も見せられることはなかったが、その外に柔なる態度は自ら内に剛なる性格 に由来するものであって、克己勉励して到達せられた境地は武人の亀鑑とするに足るものであ るのみならず、君子仁者として古来尊重されて来たところのものである。まことに芳根を護っ て晩節を全うしたものである。

特に戸山流の居合道に関しては、その創設者である立場から、この上なき指導者として、多 数の門人達に實技の指導を通じて多大な感化を與えられた。先生が戰時中にその實技に関する 部門を解説されたものが印刷された由であるが、之は一部の人の間にのみ配布されて廣く世人 の日に觸れるものではなかったので、先生は新に著述によって戸山流を明かにし、世人の批判 も仰ぎ、後世にも残したいと努力されてるたが、完成を見ないで昨年九月急逝された。門人達 相寄り相図って遺稿を整備し、「戸山流居合道」として上梓して師の恩に報いんとせられるに 當り、私にも序を乞はれることになった。生前の故先生を回想し、慈に蛇足を加えることは、ひ とえに先生の開かれた道が、よき門人と、又此の書によって啓発されその道に励む人々によっ て、廣まり榮え、更に深く研鑽されることを願ってやまないが故である。
大日本武德会会長
昭和五十七年三月十日


閑院宮春仁王(かんいんのみや はるひとおう、1902年(明治35年)8月3日 - 1988年(昭和63年)6月18日)は、日本の皇族、陸軍軍人で、階級は陸軍少将に昇る。栄典は大勲位・功四級。閑院宮載仁親王の第2王子。兄宮の篤仁王が生後すぐに薨去したため、実質長男として育ち、父載仁親王薨去にともない閑院宮を継承した。
戦後は皇籍を離脱し、姓を閑院とし閑院春仁と名乗った。のちに純仁(すみひと)と改名した。

閑院純仁序文より引用
戸山流居合道は、陸軍武道の精神であり、且つその貴重な遺産である。大正14年に創始されたと聞き及んでいるが、これには戸山学校剣術教官を主とする大勢の人が参画したことは勿論ながら、その最も中心的存在が、同校教官森永清氏であったことは確かであろう。今にして言うならば、流祖とも尊称さるべきこの道の大先輩である。しかも、戦後に於いてもこの道の指導、普及に努められ、戸山流居合道を通じて、その技法と共に旧軍精神の伝統を正しく伝えられた功績は尊い。

今回、旧軍以来の門下その他の有志によって、本書が編纂され、且至誠盡忠
の旧陸軍々人、森永清氏の遺徳を伝えられることは、この上ない悦びである。
昭和五十七年一月二十五日
閑院 純仁


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